在留資格「留学」番外
おお、久しぶりの国際関係のブログだ!精一杯書くぞ!
さて、昨年、「高等教育機関等へ入学するための日本語能力について」が出入国在留管理庁HPに掲載されました。これ、実は大きなことでして、◆専修学校、各種学校~教育機関へ入学する場合という項目には、
- 外国人に対する日本語教育を行う教育機関で一年以上の日本語の教育を受けた者
- 専修学校若しくは各種学校において教育を受けるに足りる日本語能力を証明された者
- 学校教育法第一条に規定する学校で一年以上の教育を受けた者
専修学校、各種学校に入学する場合は、上記1~3のいずれかに該当している必要があると明記されました。これ、とても怖いです。どこが怖いかは以下に説明します。
1.「日本語教育を行う教育機関で一年」はつまり日本語学校で一年間の教育を受けるということです。そして、日本語能力がN2相当を必要とすると明記されました。今、私の専門学校(ここで言う専修学校と同じです)は原則「N2相当」の力を入学試験で測って入学を許可しているので問題ないですね。
2.「教育を受けるに足る日本語能力を証明」というのは、ア.日本語能力検定N2に合格した者 イ.日本留学試験で200点以上を取得した者 ウ.BJTで400点以上を取得した者、という風に具体的なスコアで基準が示されています。では、足りていない人はしんがくできないのか?不安がよぎります。(各試験についてはいつか触れたいですね)
3.「学校教育法第一条に規定する学校」とは、条文にそのまま書いてあるのですが、具体的には幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校と指定されています。但し、今回のHPでは但書で「幼稚園は除く」と書かれていますので、注意が必要です。
私は専門学校で日本語教師としてせんせい(自分のことを示す職業としての先生を表すときはひらがなで書くこだわりを持っています。お見捨てください。)をしています。私のもう一つの仕事です。
そして、私の仕事として、留学生全体の生活指導(アルバイト管理も含む)や日本語検定対策期の検定対策授業もあるのですが、もう一つ、本来2年制の専門学校に1年制の課程を設置して、N2に少し足りない留学生に日本語の指導をしています。いわゆる「小幡クラス」です。
もう少しでN2が合格できる学生に日本語学校卒業後も引き続き、日本語の力をつけてあげる・・・それによりN2N1の力をつけてあげて、専門課程に進学したり、大学に進んだりしています。今年も9名の学生が無事に今月卒業します。
ここで、上記2.のアが超厳密に審査されると、小幡クラスの学生の在留資格更新が極めて難しくなるということ・・・これが、怖いことです。さすがに超厳密になるとたくさんの留学生が日本を出なければならなくなりますので、超厳密はさすがにないとは思っていますが、わかりません。現実は。
なぜなら、出入国在留管理庁HP(高等教育機関等へ入学するための日本語能力について)の最後には「日本語能力試験(JLPT)のN2相当以上の日本語能力が明らかに有していない場合は、在留諸申請の審査において本来活動を行う能力がないものとみなされる場合があります。」とはっきりと、書かれているからです。
・・・っっっっっっそうなんですよ。ただ、N2以上ではなく、「N2相当」と多少幅を持たせているニュアンスなんですけどね。
そして、今年度から、「各種確認書」の提出が必要書類になりました。その書類には「日本語力を図った物差し」を書かなければならないのですよ。日本語学校からこの記載の依頼が今年はとても多いのです。昨年までは進学先が作らなければならない書類はなかったのです。入学しても在留更新をしていない学生に対して指導をする程度だったのですが、今年は、「留学生の日本語力をどのように測り、どのように入学を許可したのかその根拠」を書類で示さなければならなくなったのです。
年度末は忙しいんだぞ!(すみません、心の声が文字になって浮かび上がってしまいました。)
もちろん、私は行政書士ですからね。やりますよ。でも、こんな疎明をさせるくらいまで政府は「日本語力の足りない外国人」はお引き取り願おうというスタンスなんでしょうね。
まあ、わかります。留学生に指導をすると、「先輩(彼らにとって知り合いは皆先輩か兄姉です)は大丈夫だといった。」「お兄さんは日本語ができなかったけど大学に合格した。」云々かんぬん・・・。うるさいせんせいより優しいお兄さんの方が信じたくなるんですよね。本当に甘く見ている外国人留学生が多いこと多いこと。
話がまとまらなくなってきましたが、留学生の日本語が明らかに足りていない場合、政府(入管)の審査が厳しくなるのは間違いがないということでしょうね。留学生の皆さん、日本語の勉強頑張りましょう。日本に就職したいなら小幡せんせいといっしょに勉強しようね。連絡待っているよ!
ここまでお読み下さりありがとうございました!
